2012年3月11日

こころの知性


こころの知性とは
自分自身の感情について多くのことを知っていることです。
これって意外と難しいことです。
自分の感情を知るポイントは3つあると思います。


まず一つ目は、感情の大切さを知ることです。
それは「感情が私たちの行動に影響を与えている」
ということを認識するところから始まります。

たとえば
食事の準備をするときをイメージしてみてくださいね。

大好物の豚汁をつくろう、とはりきっているときは
わくわくしながら、具材をきって鍋にいれ、
煮えあがる鍋からのにおいをかぎながら、幸福感を味わいつつ待つことができます。
仕事の疲れなんかすっかり忘れています。

でも、職場で嫌なことがあった日の夕食の準備・・・
仕事の疲れがなんだかどっとでてきてしまって
大好物の豚汁を作る材料はあるのに
わくわくしながら張り切って調理をする気になれません。


そうなんです。
感情は私たちの行動に重大な影響を与えているんです。

二つ目のポイントは、
感情は「情報」であるということを知ることです。

感情は様々で、かつ多くの「情報」を伝えてくれています。
自分や周囲の人の感情に注目してみましょう

周囲の人の表情や態度、あるいは場の空気も
何かのメッセージを伝えてくれています。

人は自分が考えるほどうまく感情を隠すことはできません。
周囲の人を見ていて
あれ?なんか気まずいな・・・なんてありますよね。

ふとしたときに
「それを言ったらおしまいよ」なんて、寅さんみたいな言葉が
ふーっと、頭をよぎることありませんか?
直感といってもいいのかもしれません。

原始の時代から
人は生き抜くために、直感を研ぎ澄ましながら生活してきたといわれます。

なんだか嫌な予感・・・
そんな時も、「神のおつげ」ではないけれど
誰かが何かを伝えてくれようとしているような気がする時がありませんか?

最近、次の文章に出会いました。
「人は悪者を見破る能力を進化させてきた」
「社会的な存在である人間は、進化の過程で
『悪者を見破る能力』を異常に発達させてきた」

「見破り能力を発達させられなかった人は、誰かに騙され、生き延びることができなかった。」
「今日生きている私たちはみな、だまされない能力を発達させることに成功した人々の
子孫であり、『わるもの』を瞬時に検知する遺伝子を強力に受け継いでいる」

(京都大学大学院工学研究科教授 藤井 聡)

誰にも感情の「情報」を察知するアンテナを持っているということです。

ある友人と買い物に行ったとします。
その友人が店員さんにとった横柄な態度から
「この人、いい人だと思っていたけれど、なんだか違うかも・・・」
空き缶を川に投げこむ友人を見て
「この人、なんか嫌だな・・・」

仲良しグループでワイワイガヤガヤと楽しんでいるときに
一人の友人の目が笑っていないことに気付くとき
「この人・・・?」
なんてこと感じたことありませんか?

私たちは
ほんの些細な言動から相手の気持ちのあり様を敏感に察知しています。

これまで、何気なく察知していたことを
意識してみることでアンテナが高く精度があがりますよ。

3つ目のポイントは
自分の気持ちを正確につかむ、ということです。

「いまここ」の気持ちを意識したことありますか?
そして、その気持ちを言葉で表現することができますか?

人が感じる感情は一つではありません。

「期待と同時に不安もあります」
「今日は、気が滅入っているとし、心配な気持ちがある」
「不安があって、焦りも感じている」

「幸せなんだけど、不安がある」
「不安だけれど、楽しみなんだ」
「つらいことばかりだけど、幸せだ」

怒りと悲しみを同時に感じたり、
幸せ感と恐れや不安が入り混じっていたり

感情って複雑です。
気持ちの強弱もありますよね。
すごくうれしい。
ちょっとうれしい。
かなり、微妙に、すこし、めちゃくちゃ・・・うれしい

色彩のように濃淡もあるものです。

自分の気持ちをなるべく正確に表現してみることをお奨めします。
次第に人の気持ちもわかるようになっていきますよ。
そして
自分が怒ったらどういう表情になり、
どういう行動をとる傾向があるのか、

叱られたらどんな気持ちを抱くか、
うれしいときにどういう表情になり、どういう気分になるのか

気持ちと一緒に
自分の気持ちをどのように表現しているのかも
振り返ってみましょう。